「仲値」って何?
こんなテーマに関する記事です。
FXのトレードをする際には、「仲値」と呼ばれる、「金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート」が決まる時間帯も意識しておきましょう。
「仲値」とは、金融機関が、
その日の外国為替取引で使用する為替レートの基準
となる数値のことです。
この「仲値」は、
午前9時55分の外国為替市場(インターバンク市場)のレート
を参考に決められます。
その後、10時ちょうど頃にレートが公表されるしくみとなっています。
ですので、午前9時55分前後に、
市場が動く
とされています。
金融機関は、「仲値」で決めたレートで、その日1日の取引をするんですね。
市場に動きがでると、トレードがしやすくなりますので、その時間帯に注目すると良いと言えます。
本当に、「仲値」で動きがでるのか?
「仲値」にかけては、
貿易業務を行う法人が、事業決済用の資金調達の為
に、
米ドル買い注文を持ち込むことが多い
とされています。
ですので、その前に、ドルを仕込んでおくという戦略が考えられます。
しかしながら、実際に、その想定通りに「仲値」で動くのかという疑問があります。
そこで、
ZaiFX
に、
「仲値トレード」って本当に儲かるの?
という記事がありましたので、その内容を見てみましょう。
結論としては、下記にあるように、上がるか下がるかは、ほぼ、
5分5分
という結論のようです。
●「上昇した日」の数…740日(50.3%)
https://zai.diamond.jp/articles/-/271360
●「下落した日」の数…722日(49.1%)
●「変わらなかった日」の数…8日(0.5%)
9時ちょうどから、仲値が決まったあとのキリのいい10時ちょうどまでの時間帯での調査。
もっとも、データの取り方によっても変わってくるのかもしれませんが、少なくとも、
9時と10時の間
では、際立った傾向はないようです。
「仲値」が決まる時間帯で、「必ずしも決まった動きをするとは、限らない」んですね。
但し、
金曜日
で
5、10日
が重なる場合は、下記のような結果となっており、傾向がでているようです。
●「上昇した日」の数…35日(60.3%)
https://zai.diamond.jp/articles/-/271360
●「下落した日」の数…22日(37.9%)
●「変わらなかった日」の数…1日(1.7%)
確かに、
週末の5,10日
は、動きやすい条件は揃っているという感じがします。
さいごに
上記のロジックでトレードをするとなると、ある意味、
システムトレード
的な発想になります。
そうなると、
裁量がいいか、システムトレードがいいか
のトレード手法の考え方の違いもでてきますので、微妙なところにはなってきます。
ただ、
「仲値」の時間帯
で、状況によって、市場が大きく動く場合もありますので、裁量トレードにおいても、少なくとも、
その時間帯を意識したトレード
を行うことは、ポイントになってくると思われます。
以上、「仲値」の時間に関してでした。