「フィボナッチ」って、よく聞くけど、その内容は?
こんなテーマに関する記事です。
「フィボナッチ」の使い方について、簡単に整理しておきます。
フィボナッチとは、
イタリアの数学者「レオナルド・フィボナッチ」氏
により発見された数列のことです。
人間が好む数列とよばれており、そのことが、
チャートにおける節目
になる場合がある為、それを用いた手法が好まれるというふうになっています。
つまり、
人が、心理的に美しいと感じる数字
が、チャート形成にも影響を与えているという考え方が、基本になっています。
結局、
その数列を気にする人が多ければ多いほど、
その結果として、
その数字付近で動きがある
ということになってきます。
ですので、その場合、
フィボナッチ
が、トレンドの動きを知るためのひとつの目安となると言えます。
フィボナッチの種類
フィボナッチ自体は、
1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21…
のように、n項目の数字とn-1項目の数字の和が、n+1項目の数字となる数列のことを言います。
また、n+1項目÷n項目の計算結果は、
0.618に収束
することから、この0.618が非常に重要な数字となっています。
では、具体的に、どのような手法があるのでしょうか?
フィボナッチを使ったチャートの読み方については、下記のものがあります。
・リトレースメント
・アーク
・ファン
・タイムゾーン
このうち、
リトレースメント
が最も使用される為、ここでは、リトレースメントについて整理します。
フィボナッチ・リトリースメント
フィボナッチ・リトリースメントでは、
23.6%, 38.2%, 50.0%, 61.8%, 76.4%
という数字を使用します。
つまり、これらの数値が、
チャート上の節目
になる可能性があると捉えているわけです。
この数値を、
損切りや利確の目安にする
という使い方をします。
例えば、
下向きのトレンド
の特に、
どこまで戻るのか?
を予測したい時があります。
もちろん、そのまま、
上に向かう可能性
もありますが、その場合でも、
ひとつの節目
として機能する可能性があります。
フィボナッチの注意点
フィボナッチを使用する際には、いくつかの注意点があります。
あくまで目安のひとつとしての位置づけになります。
フィボナッチは、あくまで、目安なので、当然のことながら、
信用しすぎることは、NG
です。
あくまで、
だいたいの可能性のある節目
としての、緩いツールとして認識しておいたほうが現実的です。
ラインは、大雑把にとらえる
23.6%, 38.2%, 50.0%, 61.8%の数字も、
ある程度、幅をもって捉えること
が現実的といえます。
トレンドの強弱はわからない
フィボナッチは、節目を見るための目安でしかないので、
トレンドの強弱
はわかりません。
ですので、チャートの動きや、他のテクニカル指標とも併用しながら活用していくことで、リスクをおさえた使い方ができます。
激しい動きの時は、機能しない
また、
激しい動きの時は、機能しないもの
としてとらえておいたほうが良いと言えます。
さいごに
フィボナッチは、他のテクニカル指標と同様に、完璧なものではありませんので、信用しすぎることは、NGです。
あくまで、目安のひとつとして、参考程度に使用することが望ましいと言えます。
とはいえ、
結構、あてはまった動き
をすることも多いので、使い勝手のよいツールであることは間違いないようです。
以上、フィボナッチについてでした。