鯛の頭とシッポのお話し

FX初心者講座

トレードにおける格言のひとつ、
 鯛の頭と尻尾はくれてやれ
について思うこと。

こんなテーマに関する記事です。

この記事の内容

「鯛の頭と尻尾はくれてやれ」という言葉を裏返すと、コツコツドカンにつながる意味が含まれているような気がします。

FX初心者講座

投資の世界には、いろいろな格言(名言)があります。

そのうちのひとつに、
 鯛の頭と尻尾はくれてやれ
というものがあります。

意味合いとしては、
 「尻尾から頭まで」、つまり「底で買って天井で売る」のは無理
であり、現実的には、
 真ん中の部分だけをとりにいくこと
が正解であるとうのもです。

この名言には、この意味合いの他にも、
 「コツコツドカン」の心理的背景
も読み取れるようにも思います。

その内容を順に記載します。

目次

ドカンと負けるときは、「鯛の頭からシッポ」分を負けている

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真ん中の部分を狙って、
 コツコツと勝つこと
ができるようになってくると、利益を積み上げていくことにも期待がもてるようになってきます。

しかしながら、その後に、
 ドカンと負けること
があります。
いわゆる、「コツコツドカン」です。

ドカンと負けるときは、概ね、
 頭からシッポまでの損失
になってしまいます。

まさに、
 「鯛の頭と尻尾はくれてやれ」の逆パターン
です。
いわゆる、頭からシッポまでを、市場にくれてやる(損失をだしている)という状態です。

なぜ、ドカンが発生するのか?

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では、なぜ、
 頭からシッポまでを、市場にくれてやるという状態
が起こってしまうのでしょうか。

主に、
 ・エントリーのタイミングに関する原因
 ・損切りのタイミングに関する原因
 ・心理的な原因

にわけることができます。

エントリーのタイミングに関する原因

ドカンが発生する原因のひとつとして、
 買いのエントリーの場面で、高値を掴んでしまう、
あるいは、
 売りのエントリーの場面で、底値を掴んでしまう、
ということがあります。

つまり、
 エントリーのタイミングに起因している
というケースです。

もちろん、勢いがある場面では、それでうまくいくこともありますが、確率的には、高値(底値)掴みになってしまう可能性もでてきます。
その際に、
 ドカンと損をするリスク
につながってしまう場合がでてきます。

損切りのタイミングに関する原因

過去の経験から、「損切りのタイミング」が遅くなってしまうということがあります。

以前に、
 逆の動きをした際に、損切りせずに我慢をした結果、元のプライスに戻ってきた
という経験があると、
 夢よ、もう一度
という状態になってしまうわけです。

もちろん、プライスが戻ってくる根拠があればいいのですが、特に根拠がなく、俗にいう、
 お祈りトレード
のような状態の場合は、大きな損失をだしてしまうリスクがあります。

それでも、結果的に、プライスが戻ってくれば良いのですが、確率的に、
 戻ってこない可能性
もあります。
その場合、大きなドカンとなってしまいます。

心理的な原因

コツコツ勝っていて、勝率が良い状況では、
 心理的に、損切りしづらい状態
になってしまいます。

なぜなら、
「なんとか、勝率を維持したいという気持ち」
が働いてしまうからです。
そうなると、どうしても、損切りのタイミングが遅くなってしまい、傷口を広げてしまう可能性がでてきます。

対応策として

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では、「市場に頭からシッポまでをくれてやる」ことを防ぐ為には、どのような対応策があるのでしょうか。

順にみていきましょう。

エントリーのタイミング

エントリーのタイミングについて、
 高値(底値)掴みを防ぐ為のルール
を設定するということがあります。

もちろん、高値(底値)でエントリーしても、そのままプライスが伸びることもありますので、一概には言えない部分もあります。
しかしながら、損失になる大きな原因のひとつに、
 高値(底値)掴み
がありますので、例外を除き、高値(底値)掴みになるような場面でのエントリーは避けたほうが賢明と言えます。

ですので、
 押し目買い(戻り売り)
の場面を待つということを意識することが対応策になると言えます。

損切りのタイミング

損切りのタイミングとしては、
 「頭だけ(あるいは、シッポだけ)の部分で、損切りをする
ということがあります。

つまり、
 胴体の部分にまで、損が及ばないようにする
ということです。

逆に、胴体の部分まで含んでしまうと、まさに、
 ドカン状態
になってしまいます。

少なくとも、
 利益は胴体のみ
で、
 損は、頭からシッポまで
という状態は避けたいものです。

心理的な側面

損切り自体に、心理的な抵抗がある場合は、
 一定の割合で損切りしていると、いわゆる「損切り慣れ」している状態をつくる
ということが効果的と言えます。

損切り慣れができると、
 躊躇なく損切りできる状態
になっており、結果的に、ドカンになるリスクも軽減できます。

さいごに

FX初心者講座

「鯛の頭と尻尾はくれてやれ」という格言は、なかなか含蓄のある言葉だと思います。

心理的に、ついつい、頭から尻尾までを期待してトレードをしてしまいがちですが、現実的には、難しい為、それを戒めているということです。

逆に、損失を出すときは、その逆で、
 頭から尻尾までの大きなロス
になってしまうことがあるというのは、実情です。

皮肉なようにも感じますが、それが、相場の現実なのでしょう。

いずれにしても、頭から尻尾までを取りに行こうという本能的な欲望をおさえるとともに、客観的な心理状態でトレードに望むことが大切だと思います。

以上、鯛の頭とシッポのお話しでした。

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