FXで自動売買をする際の
注意点
について知りたい。
こんなテーマに関する記事です。
FXの自動売買というと、なんだか、楽に稼げることをイメージしがちです。
しかしながら、そんな楽なお話しはなく、逆に、リスクもあります。
ここでは、これからFXをはじめる方が自動売買を検討する際の注意点について、わかりやすく説明しています。
FXでトレードをする際に、
自動的な売買
で、結果的に、
利益が、自動的に積みあがっていく
となれば、夢のようなお話しになります。
しかしながら、現実は、そう簡単にはいきません。
なぜなら、
どんな相場環境でも利益がでるような手法
は、
存在しない
からです。
ただ、一定の条件を満たせば、
一定の期間、期待値の高いトレードが期待できる手法
はあります。
つまり、
自動売買をする際には、その時の相場環境との相性
が重要になってくることになります。
そういった点も踏まえて、自動売買をする際の注意点について、下記に、わかりやすく説明しています。
FXの自動売買とは、
FXの自動売買とは、
決められたトレードルールに従って、自動的に売買を繰り返すしくみ
のことを言います。
自動売買ですので、
24時間、稼働させること
ができますので、運営自体も楽と言えます。
しかしながら、実際に利益が積みあがるかというと、
相場環境と、自動売買のロジックの相性次第
ということとなります。
ですので、
自動売買だからといって、必ず、利益がでるとは限らない
という前提で検討することが重要になってきます。
自動売買の種類
ひとくちに自動売買といっても、その種類は、3つのパターンに分類することができます。
・リピート型
・選択型
・設定型
それぞれの内容について順にみていきましょう。
リピート型
リピート型とは、予め、
買う値段と売る値段(買いから入る場合)
あるいは、
売る値段と買う値段(売りから入る場合)
を決めておいて、
その価格に到達したら、自動的に売買を行って、その注文を自動的に繰り返し行う
というしくみのことです。
特に、レンジ相場の場合は、一定の範囲で価格が動くことになりますので、効果的に機能することが期待できます。
逆に、一方通行で、上昇や下降するような場合は、トレードのタイミングは、1回のみということになります。
選択型
選択型の場合は、
FX会社が用意した、複数の自動売買のルール(戦略)のなかから、ユーザーが選択して利用する
という形式のものです。
その場合、自動売買のルール(戦略)が、
開示されている場合
と、
開示されていない場合
があります。
注意すべきは、後者のルールが開示されていない場合です。
この場合は、
全くのブラックボックス
になり、完全に、
人任せで資金を運用する
ということになり、仮の成果が上がらなかったとしても、原因もわからず、次のトレードに活かせる要素が無いと言えます。
ですので、少なくとも、
ルールが開示されていて、その内容を判断できる状態
の形式のほうが望ましいと言えます。
プログラム型
選択型の類型として、プログラム型があります。
いわゆる、EA(Expert Adviser)です。
ネット上では、高勝率のEAなどどいった商材が販売されていることもあります。
なかには、粗悪なものも多いので注意しましょう。
トレーダー型(コピートレード型)
トレーダー型(コピートレード型)とは、成果をあげているであろうトレーダーの手法などのコピーしてトレードするタイプのものです。
この場合も、トレードのロジックが開示されているかどうかで、利用すべきかどうかを判断したほうが良いといえます。
設定型
設定型の場合は、
自身でトレードルールを設定する形式
のものです。
ですので、その成績によっても、改善することもできますし、また、相場環境にあったトレードルールを工夫することもできます。
自身のトレード技量が、そのままダイレクトに成果に反映されることになります。
設定を行い際には、当然のことながら、トレード手法についての基本的な見識を持っておく必要があります。
自動売買のメリット
自動売買のメリットは、
・感情に左右されないで、トレードをすることができる
・24時間、自動でトレードができる
という点になります。
感情に左右されないで、トレードをすることができる
画面をみながら、裁量でトレードする場合は、
なかなか損切りができずに、損失を拡大させてしまう
ということがおこりがちです。
ですので、予め、決められたルールで自動的にトレードすることで、
損切りも自動的に行うこと
ができて、損失を限定することができるというメリットがあります。
もっとも、裁量でのトレードの場合でも、発注時に、必ず、ロスカットを設定することで、同様の効果が期待できます。
24時間、自動でトレードができる
自動売買によって、自動でトレードすることができるので、常に画面を見る必要がなく、
エントリーの機会
をロスすることなくトレードできるというメリットがあります。
自動売買のロジックが相場の相性が合致している場合は、
利益が積みあがる
ことが期待できます。
自動売買のデメリット
自動売買といっても、完璧なものではありません。
簡単に儲かると思って、手を出すと、結果的に、損失をだして終了する可能性も大きくなります。
自動売買のデメリットとしては、
・自動売買で、損失が積みあがる可能性もある。
・EAには、詐欺的なものがある。
・自動売買の場合、取引上のコストがかかる。
といった点をあげることができます。
自動売買で、損失が積みあがる可能性もある
自動売買のデメリットとしては、相場に合っていない自動売買のロジックだった場合に、
損失が積みあがる
という結果になってしまうということです。
つまり、自動売買といっても、そのツールを使いこなす為には、結局は、
使う側が、相場の状況をみて判断すること
が必要になってくるということです。
ですので、自動売買を活用するといっても、
相場の状況をチェックする必要
はありますし、
自動売買のロジックを理解する必要
もあるわけです。
EAには、詐欺的なものがある。
ネット上で販売されている自動売買ツール、いわゆるEA(Expert Adviser)には、
俗にいう、詐欺的なもの
もありますので、注意が必要です。
特に、
「高勝率」、「絶対儲かる」
などといった謳い文句のものは、怪しいと思って間違いありません。
また、そういった怪しい商材は、海外FX口座をすすめる場合も多く、そうなると、怪しさもマックスになります。
そういった商材に手を出すのは、控えることが賢明な判断と言えます。
自動売買の場合、取引上のコストがかかる。
通常のトレードの場合でも、
スプレット
というコストが発生ます。
ただ、自動売買の場合、通常は、
スプレットの幅が広く設定されている
という場合が多く、また、
プラス手数料が設定されているケース
もあります。
24時間トレードができるという反面、そういったコストがかかるということも認識しておく必要があります。
もっとも、1回のトレードの利益の期待値が大きければ、そういったコストも相対的に小さくなりますが、スキャルピングなど、
利益幅が狭い場合
には、手数料負けしてしまう場合もありますので、注意が必要です。
自動売買できるFX会社
自動売買できるFX会社は、複数の会社がありますが、それぞれ、
特徴
があります。
また、手数料やスプレット等のコストもそれぞれの会社で設定が違いますので、それらの点を考慮して、選定していくことになります。
また、少なくとも、海外のFX会社は避けるようにしましょう。
なかには、EAと抱き合わせで、海外のFX会社を勧めるようなケースもありますので、注意しましょう。
さいごに
自動売買は、便利そうですが、結局、
ある程度、裁量トレードで練習
した上で、
トレードに慣れてから自動売買を検討する
という手順を踏んだほうが現実的と言えます。
なぜなら、自動売買といえども、
そのロジックの理解
と
相場の環境をチェックすること
は必要になってくるからです。
ですので、そういったことを理解したからの判断がよいと言えます。
あるいは、先に自動売買を試したいということであれば、少額でテストしてみるということで、なるべくリスクを低くして取り組まれることをおすすめします。
以上、FX初心者が自動売買する際の「注意点」についてでした。